セヤハウス

京都府宮津市上世屋

・概要
移住体験施設/木造2階建トタン葺/
延床面積: 326.77㎡ / 工事面積: 202.58㎡ / その他: 124.19㎡
業務:設計、施工管理、施工指導(内装解体、床貼、壁漆喰塗、柿渋塗、タイル貼ほか)
https://kamiseya.com/seyahouse


・事業と建物の概要セヤハウスは宮津市上世屋(かみせや)地区にある移住体験施設です。
元は公民館でしたが、住んでいた管理人さんが離れてからは空き家になっていました。冬には2階まで積もる雪や、山から流れる水が影響し、囲炉裏や床はシロアリや湿気が原因で床を歩けないほど傷んでいました。建物を活用しようと決意したのは、10数世帯20数人の小さな村に移住してきた複数の若者たち。
農業や猟師、作家活動をしながら暮らしています。訪れる人に村の暮らしを感じてもらえるように、地元の杉を製材し床板にする、崩れかけた土壁に土や漆喰を塗り直すなど、昔ながらの材料・工法を選択。完成後もできるだけ自分たちで建物を維持・修繕できるよう、工事の期間に職人さんに実演・指導してもらいました。職人さんを手伝い、村仕事をしながら、3年間かけ少しずつ改修し、2018年秋に開設しました。


・改修計画
【設計】法適合のため、関連省庁との協議・申請。
     消防法、旅館業(農家民宿)
【改修】法適合のための改修。劣化箇所の機能回復。
     劣化箇所の補修(床・屋根・壁・外壁一部)、快適さの向上(建具調整、断熱材、板貼など気密の確保)
     給排水・電気・換気設備の更新(薪灯油併用ボイラー設置、照明コンセント増設、囲炉裏ダクト設置など)
【DIY】既存家財の撤去処分、内装解体一部、木部柿渋塗布、壁土・漆喰塗り等。


・開業後の様子
訪れる人を受け入れるだけでなく、加工施設をつくり周りの山で獲れるイノシシやシカ肉を地元レストランに販売したり、棚田で作った米などをインターネットでも購入できる商店の立ち上げ、都市部の講演会に出向き村の暮らしの魅力を伝える活動もしています。春の田植えに毎年手伝いに来る方、彼らの暮らし方を手本にするため他地域から見学に来る方が増えるなど、小さな村から大きな輪が広がり始めています。