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久美浜の家

京都府京丹後市

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日本海に面した京都府京丹後市で​新築のご依頼を頂きました。

間口が狭く奥に長い「町家」が並ぶ敷地にあり、
限られた中でも光や風を感じられるよう計画しました。

木と土をできるだけ使い、素材の手ざわりが感じられるよう配慮しました。
中庭を挟んだキッチンや浴室への行き来にも、季節の変化が感じられることと思います。

計画の話

敷地は間口約5.4m×奥行約33mという非常に奥に長い形状でした。
敷地いっぱい建てられていた元の主屋を解体し、平屋を新築し、敷地奥にある既存別棟の水廻りを
まとめて改修するご相談でした。
ただ、両隣の敷地いっぱいに建物があり、玄関・居室・廊下・水廻りを快適な広さに保つには、間口に大きな制約がありました。
各室を直線状に配置する事と、各室の用途と動線を兼ねる事で、できるだけ各部屋面積を大きくしました。
​また敷地奥側から穏やかな海風が通り抜ける土地でもあるため、中庭を通じて建物全体に風を取り込めるよう建物の配置を調整しました。

間取りの工夫

リビングの広さは以前と変わりませんが、天井の高さや窓の大きさ、中庭との一体感などを整える事で、
居心地や使い勝手は、格段に良くなります。

​写真の   を左右にスライドすると新旧の比較をご覧いただけます。

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素材の話

くらしの中で、手や目に触れるところには、風合いを感じられる素材を選んでいます。
大工・左官・木製建具・造園など、​職人さんの技術が集まって出来上がっています。

工法の話

両隣の敷地に目いっぱい建物があり、できるだけ間口を広く取る事が課題でした。
壁の強度も確保するため、柱の間に板を落とし込んで建てる、板倉(いたくら)工法を採用しました。
丹後・但馬などできるだけ近くで採れた材木が使われています。
建築工事:有限会社 植田建築
造園工事:庭師松下(設計・施工指導)キコリ谷クリエイターズギルド(施工)